うまい棒はどうして43年も10円を守り続けたのか?
うまい棒がこの4月出荷分から、希望小売価格を税別10円から12円に…、
というニュースはみなさんも もうご覧になったかと思います。
発売から43年の歴史の中で、初めての値上げ。
でも、この「うまい棒、値上げどうする?問題」は、
たびたび話に上がっては消え、上がっては消えという状態が続いておりまして、
それでも10円を貫いているので「あれ?どうして?足長おじさんみたいな人でもいるのかな?」と疑問に思っていたものです。
思い切って、その当時、やおきんのレジェンドであり、
うまい棒を作った男の一人と言われているIさんに
伺ってみたことがあるのですが、「いやね、みんなが助けてくれるんだよ。」と。
Iさんは昔ながらの寡黙な方ので、話をかみ砕いて言いますと、
うまい棒には、やおきんの方だけでなく、
パッケージやさんも物流やさんも、うまい棒に携わる人みんなが
うまい棒にお世話になっていて、
そのみんなが「なんとか10円を守りたいよね!」という思いが強いのだそうです。
ですので、この値上げ問題が浮上するたびに
「じゃあ、ここを削ってみませんか?」とか、
「そこはこうしたらどうでしょう?」とか、
10円を守るために動いてくれるのだそうです。
涙…。
愛されるお菓子というのは、ここまで周囲を巻き込むのだなぁと
胸が熱くなりました。
一昨年、そのレジェンドのIさんがやおきんさんを勇退されたのですが、
自分が携わっている間は10円を貫いた、ということですよね。
きっと周りの皆さんも「Iさんがいるまでは!」、と
守り抜いたのではないかなと。
うまい棒が10円でいることが、
Iさんへのこれ以上ない花向けだったのかもしれません。
これからもうまい棒は、みんなに愛され続ける
国民的駄菓子であり続けていただきたいなと思います。
私には、ささやかにうまい棒の素晴らしさや、その周囲に垣間見える話をお伝えすることぐらいしかできないのですが、
うまい棒は、
適量を買う・・・・・急に売れちゃうと物流や製造も大変だから、ね。
あまり大きく話題にせず、そっとしておく・・・・少数精鋭の会社さんなので、テレビやメディアの対応も結構大変なのですよ。
通常運転、通常通り、が負担をかけないことなので、ね。
微力ながらこれからもうまい棒を見守っていきたいと思います!
うまい棒、大好きだ―!